ボイメンのおかげで大学に合格した話(後編)
※こちらはボイメンのおかげで大学に合格した話(前編)のつづきです
トラウマを乗り越えて
センター1週間前。
私は号泣していました。
担任に呼ばれ、私と先生以外いない職員室で話をしました。
推薦の前毎日のように泣いてやっぱりダメだったあなたのメンタルが一番心配だと言われました。
わかっていたことだけど担任に改めて言われると心の奥底で見ないフリをしてきた不安が一気に押し寄せてきました。
涙が止まりませんでした。
残り10分。終わらないことを悟り震える右手。トラウマが再び襲ってきました。
次はセンターで失敗するの?
私が目指すところはセンター配点が高い。センターで失敗したら二次試験で巻き返すことは難しい。
さらに私立を受けないので国公立は前期と後期の2回勝負。浪人も許されない。
後がない。
どうしよう。
前期も後期も落ちたら…
「センターダメならそこらへんでバイトします。フリーターになります。」
気づいたらこんなことを口走っていました。
センター試験がとてつもなくプレッシャーになっていました。これがダメなら私の人生は終わる、それくらいの覚悟でした。
ただ気負いすぎるほどメンタルが崩れていく私のセンター過去問の点数はどんどん下がっていきました。
あと一週間もないのに!なんでどんどん点数が下がっていくの…どうしたらいいんだよ!後がない。
焦りが募っていくばかりでした。
この焦りや不安を忘れさせてくれたのがボイメンでした。
ボイメンのおかげでプレッシャーに押しつぶされそうになっても毎日笑うことができました。
毎日仕事ばかりで大変なのに笑顔を絶やさず、大きな夢に向かって全力で頑張るボイメンの姿勢に元気をもらいました。
そしてボイメンがこんなに頑張ってるんだから私だって頑張らなきゃと思いました。
勉強に対するプレッシャーがいつしか消えていました。
誰だって失敗はするんだ。過去のトラウマは忘れて前だけ見ようとポジティブに捉えられるようになりました。
センター試験当日。
推薦試験のときとは違い、驚くほど落ち着いていました。メンタルは大丈夫。あとはいつも通りやるだけ。
センター試験の2日間はプレッシャーを自分にかけないために終わった後のことだけを考えていました。
終わったらボイメンの曲をダウンロードしたいな
ショートバージョンのMVをみて気になったWanna be はフルがみたいから初回限定買おうかな
センター試験が終了したときひとまず安心しました。右手が震えることはなく、自分の全力を出すことが出来ました。
こうして私はトラウマを克服することが出来ました。
夢は叶えるもの
センター試験の自己採点をして受験する大学を決めるときが来ました。
私が志望校に挙げていた5校のうち3校はBもしくはC判定でした。
担任に勧められたのは地元の大学。教師も毎年生徒を合格させていて自信があると言われました。
しかしその地元の大学は私が最も学びたいものがなく、二次試験は英語と数学もしくは英語と国語。
英語の記述が苦手な私は必ず英語を受けなければいけない地元の大学はあまり気が進みませんでした。
高校生活で最も勉強したのに未だにクラスメイトにすら追いつけない英語じゃ太刀打ちできないと考えました。
そこで隣県の大学に進みたいということを担任に伝えました。
ここなら私の学びたいものがあるし国語と数学で受験できる。文系にしては数学が得意なのでもしかしたらこれで差をつけられるかもしれないと思いました。
担任は自分が入れた実績がないこの大学はあまり勧められないとしぶりました。
このとき私の頭にはボイメンの『夢は叶えるもの』が浮かびました。実績がないなら作ればいい。私が努力して合格すればいいだけなんだ。
だから…
「私頑張ります。国語と数学なら自信があります。この大学を受けたいんです。お願いします。」
この言葉に担任が折れる形で私の受験する大学が決まりました。
明日は明日の風が吹く
受験する大学が決まり、二次対策が始まりました。
大学の傾向に慣れず、なかなか時間内に解ききることが出来ませんでした。
そのためひたすら計算をし、文章を読み続けました。
気づいたときには教室から人が居なくなっていました。
AOや推薦で受かった者、国公立は受けず私立に合格して受験を終えた者…
その中に1番親しい友達がいました。
いつも一緒に勉強していた仲間が合格していなくなりました。合格したのは自分のことのように嬉しい反面、早く受かった友達が羨ましいと感じました。
出校日があり、たまに合格したクラスメイトが教室に入ると一気に教室が騒がしくなりました。
毎日ひたむきにコツコツ頑張っているのにうるさいせいで勉強がし辛いときがありました。
受かったからって浮かれて調子に乗ってんじゃねえ。こっちが勉強しなきゃならないことを知っているのになんで騒がしくするんだと怒りと嫉妬、劣等感を感じました。
二次試験が刻々と迫っていきました。
どんなに勉強しても不安は付きまといました。
そしてどんどん合格していくクラスメイトに対する怒りは次第に大きくなっていきました。
そんなときボイメンのある曲の歌詞がスッと入ってきました。
「フラストレーションよりモチベーション 笑った者がちでしょ!?
劣等感とか焦燥感 考えすぎだろ」
「一度きりの人生 大げさに荷物を背負って 足を挫いてはど〜しょ〜もないから
もうちょっと気軽に生きてこうよ 君のチャンネルに合わせて
この歌詞が心に染みました。
これまでプレッシャーに負けてきた自分。
他人を気にして勝手に怒って大事なものが見えなくなっていた自分。
自分は何のために頑張っているのか。
それは夢を叶えるためだ。
そのために今私がやるべきことは…勉強。
他のことを考える必要はない。
落ちたらとか考えなくていいんだ。
ただ机に向かうだけでいいんだ。
私は『明日は明日の風が吹く』を聴いてこれまで抱えていたもの、感情を捨て、ただひたすら二次試験のために勉強をしました。
二次試験当日。
私はセンター試験同様いつも通りでした。
今までやれることは全部やってきたつもりでした。
数学はほぼ全部解きました。
時間いっぱいギリギリまで考え、悔いの残らないように書き切ることが出来ました。
正直問題が簡単だと思いました。
国語はなんとか答案を埋めることが出来ました。
漢字は全て完璧だったためホッとしました。
全力を出し切り、電車で2時間半かけて帰りました。
電車の窓から見える夕日がとても綺麗でなんだか晴れやかな気分でした。
やりきった…悔いはない。
帰りはずっとボイメンの曲を聴きました。
ボイメンの曲を聴いているとこれからどうなっても私はやっていけるという自信が湧いてきました。
大丈夫、なんとかなる。
これまで頑張ってきた自分を信じてみよう。
いろんな感謝
合格発表の日。
全く落ち着けず、ハラハラしていました。
後期試験対策のため高校で合格発表を迎えることになりました。
定刻。
大学のサイトを真っ先に開き番号を確認しました。
番号は…
ありました
担任の先生、国語、数学を指導してくださった先生、その他いろいろと指導してくださった先生方に感謝を伝えました。
そして全く大学のことが分からず、家計も厳しいのに大学に入ることを許してくれた親に電話したとき涙が出てきました。
久しぶりに嬉しくて涙が出ました。
家に帰り喜びを噛み締めて自室に戻ったとき私は思いました。
こうやって今大学に合格したのはボイメンのおかげだ。
ボイメンに出会わなければトラウマを克服してセンター試験も二次試験も出来なかっただろう。
とっても弱い豆腐メンタルの私がここまで歯を食いしばって頑張って来られたのはボイメンがいたからだ。
ボイメンありがとう
終わり
ボイメンのおかげで合格したことをボイメンに伝えたいと思うようになりました。
しかしイベントに行くには距離が遠く、お金も非常にかかります。
だから大学で勉強してバイトもして行くことが出来たら、直接感謝の気持ちを伝えたいです。
感謝を直接伝えるという目標ができて、CDやDVDを買うのが楽しみで、推しができて…
これからも頑張ろうって思います。
本当にありがとう!ボイメンに出会えて良かった!